政治の話はタブーなのか?

「日本人の日常会話で政治の話題はタブー」だと、どこかで聞いたことがあります。その話を聞く前から、何となくそういう雰囲気は感じていて、家族以外と政治の話はしたことがありませんでした。インテリぶってて絡みにくいと思われるのが嫌とか、考え方が合わなかったらめんどくさいとか、とも思ったり。

なので、人々の意見って、マスコミの報道やSNSでしかわからないんですね。

何でこんなことを書き出したのかというと、SNSではウクライナを支援することについて否定的な意見が多くてびっくりしたから。SNSの意見は最初に書き始めた意見に同調しがちだったり、そもそも「SNSに書く人」が特殊な人たちで民意を幅広く反映しているものではないので、日本人の大多数がウクライナ支援に否定的なのかはわかりません。

人間関係は基本的に持ちつ持たれつだと私は思っています。お互いにベネフィットがあるから付き合う。自分も相手に与えるし、自分に何も与えてくれない人とは付き合いたいと思わない。プライベートの付き合いの友達だって、一緒にいて楽しいとか、一緒にいて学びがある、とか、無意識のうちにベネフィットがある人との付き合いを選んでいると思います。

そのベネフィットは「あなたの力が必要なんです」という相手の自尊心を満たす、というのもアリなんです。

一国の大統領が我が国を守るためにあらゆる手段を使う。その手段として相手の自尊心を満たすという手段を使って何が悪いんですか?と言いたいです。

さらに付け加えると、ベネフィットは今すぐに感じられるものでなくてもいいのです。

ウクライナを支援することは、今この瞬間はただの出費でしかないかもしれません。ウクライナは、日本に何かがあった時に助けられるほどの力を持っている国ではないかもしれません。

でもここでウクライナを支援しなかったら、将来日本に何かあった時にどうなるでしょうか?他の国々はウクライナについて無関心な日本をどう見ているでしょうか?

ウクライナ侵攻が始まってから、

国際関係とは人間の本質

だと感じます。

誰が誰をどう思ってて、どんな思惑があるから誰とくっつくのが得か、誰を排除して、あいつだけには負けたくない、あいつとだけ手を組みたくない、嫌いだけどしょうがないから手を組む…

空気の読み合い、腹の探り合い

目先の利益だけではなく、他国の腹を探り、空気を読み、その結果日本がどう振る舞うのが得策なのか。

私は日本人であることを誇りだとも思っていない人間ですが、日本にしかできないこと、日本ならではの強みはあるので、それは生かして欲しいし、世界から日本やるじゃん!と思われたいですね。